7割以上で法令違反

厚生労働省がまとめた全国の労働局や労働基準監督署が2022年に外国人技能実習生の実習実施者(技能実習生が在籍している事業場)に対して行った監督指導や送検等の状況によると、労働基準関係法令違反が疑われる実習実施者の7割以上で法令違反が認められた。

違反事項のトップは「安全基準」

違反率が最も高い業種は「建設」で83%。その理由は、技能実習生は建設業や製造業など、重機や危険な機械を使用する現場で働くことが多いことが挙げられます。また、技能実習制度自体が複雑で、企業がすべての規則や基準を正確に理解・遵守するのが難しいことも一因です。

技能実習生を受け入れるメリットを活かすために

技能実習生を採用するメリットは大きく分けて3つあります。それは、「人材不足の解消」、「若い労働力の確保」、「地方でも人材の確保がしやすい」です。しかし、法令を遵守して雇用するには規則や基準を正確に把握している必要があります。

外国人を雇用する場合、事前に適切な体制を整えることはもちろん大切ですが、「受け入れたらそれで終わり」とはなりません。継続的な体制の見直しも必要ですし、万が一トラブルが起こった場合に適切な対応が求められます。

当事務所では、外国人材雇用支援サービスを提供しており、採用前の体制づくりから採用後のトラブル対策まで包括的にご対応させていただいております。