法令違反対応【ニュースで学ぶ外国人雇用14】外国人技能実習生在籍で監督指導した事業所 73%余で違反

【ニュースの要約】(2023年8月2日労働新聞社)
厚生労働省は、全国の労働局や労働基準監督署が、令和4年に外国人技能実習生の実習実施者(技能実習生が在籍している事業場)に対して行った監督指導や送検等の状況を公表。
労働基準関係法令違反が認められた実習実施者は、監督指導を実施した9,829事業場(実習実施者)のうち7,247事業場(73.7%)。
●主な違反事項は、①使用する機械等の安全基準(23.7%)、②割増賃金の支払(16.9%)、③健康診断結果についての医師等からの意見聴取(16.1%)の順。

【One Point Lesson】「労働基準関係法令違反
実習実施者が認定計画に従って技能実習を行わせていないことが判明したとき、技能実習法、出入国又は労働に関する法令等に違反していることが判明したときであって、技能実習の適正な実施を確保するために必要があると認めるときは、主務大臣が改善命令を行う場合がある。
●一度認定された技能実習計画であっても、認定計画に従って技能実習を実施していない場合や、認定基準を満たさなくなった場合、実習実施者が欠格事由に該当することとなった場合、主務大臣が行う立入検査を拒んだり妨害等した場合、改善命令に違反した場合、入管法令や労働関係法令に違反した場合等には、認定の取消しの対象となる。